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原発をなくし、自然エネルギーを推進する
新しい府民運動にぜひご参加ください

東日本大震災による被害は、被災地はもちろん日本全国にも大きな影響を及ぼしています。中でも東電福島第一原発の災害は、事故収束への見通しも立たないだけでなく、原子力発電は、事故を絶対に防ぐことは技術的にも困難であり、一たび重大な事故を起こせば事態を制御できなくなるという、他の事故とは全く異なる危険な実態を明らかにしました。また、原子力発電によって日々生成される放射性廃棄物は、その処理方法も見つかっておらず、危険な高濃度放射性物質が溜まる一方であることも明らかとなりました。外部に放出された放射能による汚染は大気、海洋、土壌などあらゆるところに広がり、農業、畜産、漁業、産業などすべての分野に深刻な被害を及ぼしています。地域住民の内部被曝問題も深刻で、子を持つ親に大きな不安を与え、長期の健康追跡調査が求められる状況です。

いま国民の中からは、歴代の政権と電力業界が繰り広げてきた原発の「安全神話」に厳しい批判の目を向け、地震国・津波国である日本は原発とは共存できない、後世に大きなツケを残す原発は推進すべきでないと、原発の廃止を求める声が大きくなっています。また、ドイツ、スイス、イタリアなどで原発から撤退する方針が明確に打ち出されるなど、原発依存からの転換をめざす動きは福島原発事故をきっかけに世界的にも広がっています。

私たちは、福島第一原発災害がもたらした重大な被害を教訓に、今こそ原発依存の電力・エネルギー政策を転換し、自然エネルギーを推進することが強く求められていると考え、次のような大きな府民運動を呼びかけることにしました。

私たちが求めるのは次の二点です。
(1)原発は地震国日本にとっては余りにも危険です。原発は廃止して、ゼロにしましょう。
(2)日本の電力・エネルギー政策を自然エネルギーの方向に大きく転換しましょう。

私たちは、この要求で一致する団体・個人のみなさんに、一緒に運動しませんか? と呼びかけます。そして、原発問題について身近なところから語り合い、学び合い、交流しながら、この要求を実現するために、署名活動や集会、街頭での宣伝などに取り組み、大きな世論をつくっていきたいと思っています。当然、政府をはじめ大阪府や大阪市などの各自治体、関西電力にも、この二点をもって、積極的に働きかけます。

私たちは、こうした府民運動をすすめるために仮称「原発をなくし、自然エネルギーを推進する大阪連絡会」(略称:原発ゼロの会)を立ち上げたいと思っています。そして、原発をなくし、自然エネルギーの推進を願うたくさんのみなさんと手を携えてこの府民運動を大きく盛り上げていきたいと考えています。
ぜひ多くの府民のみなさんがこの運動に共にご参加していただくことを心から訴えます。

2011年9月7日 

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