「発足1周年記念の集い」への報告と提案

原発ゼロの会・大阪 事務局

(1) 運動が大きく前進したこの1年間

<1> 昨年10月15日の発足の集いへの参加は300人だったのに対し、今回はこの大ホールに沢山の参加者が、また、12月17日に開催した「学習・交流会」での地域・団体の発表は5地域・団体だったのに対して今日は15近い地域・団体が登壇していることが端的に象徴しているように、原発ゼロ・自然エネルギー推進を目ざす私たちの取り組みはこの1年間、大きく前進してきました。

<2> この1年間の主の取り組みをあげると次のようなものがあります。

<3> 署名運動では5月から福井県知事に対する「大飯原発の再稼動に反対する緊急要請署名」に取り組み福井県知事に連日送付(8000筆)、9月には大阪市会と府議会に対し「関西電力に対し大飯原発再稼動の中止・撤回を働きかけることを求める請願書」を提出(大阪市会178団体、大阪府議会189団体)、大阪府知事・大阪市長に対しては再稼動の中止・撤回の働きかけを関西電力と政府に対して行うよう求める要請書、関西電力社長に対しは「大飯原発3・4号機の即時停止と脱原発・自然エネルギー推進への抜本的転換を求める要請書」を提出しました。『原発のない社会を求める署名』は政府向け1820筆、大阪府向け1,465筆、大阪市向け1367筆、関電向け1635筆が集まり、既に大阪府と関西電力には要請書と一緒に提出しました。

<4> 12人の著名人と8つの団体の呼びかけで文字通りゼロから出発した原発ゼロの会・大阪(正式名称=原発をなくし、自然エネルギーを推進する大阪連絡会)は、現在、130の団体と1616人が会員として参加する組織となりました。会員の団体・個人を掲載した意見ポスターも2回発行しました。

<5> 原発ゼロの会・大阪は、関西電力のお膝元そして関西電力管内最大の電力消費県での“原発なくそう”の運動として、府下各地の運動はもとより福井や全国の運動とも連帯し、積極的な役割を発揮していることは確実です。このことに確信を持ってさらに大きく発展させましょう

<6> 自然エネルギーを推進する取り組みは、まだまだ見学・学習の段階にあり、地域での実践は正にこれからと言う到達点です。

(2) 原発をめぐる情勢

<1> “原発なくせ”の声は、全国でも大きく前進している

<2> “電力不足”問題でも決着がつきました

<3> 一方で原発推進勢力の巻き返しも強まっています

<4> 原発政策を推進する関西電力の態度

※関西電力の原発に対する現時点の態度は以下の通りです(全労連近畿ブロックとの懇談で)   

<5> 再生可能エネルギーの固定価格買取制度がスタートしました

(3) これからの府民運動

1)私たちの当面の基本要求

こうした情勢を受けて、私たちは当面次の2点を基本要求にして府民運動をすすめます。

<1> 大飯原発3・4号機の再稼動容認を撤回し即時停止すること。また、現在停止中の原発はいっさい再稼動せず、廃炉にすること。

<2> 脱原発・自然エネルギー推進を決断し、原発からの即時撤退と自然エネルギーへの政策転換を強力に推し進めること。

2)これからの取り組み

<1> 学習と宣伝・署名行動で世論を大きく高めよう

<2> 11月11日には全行政区で何らかの原発ゼロを目指す行動を展開しましょう

<3> 来年の3・11の準備を開始します。

<4> 地域での脱原発・自然エネルギー推進の取り組み

<5> 1千の団体・1万人の個人会員をめざし、会員増やしを大いに進めましょう

終わりに

 営利を目的にするのが企業の本質であるとしても、いかなる企業も自己の利潤・利益追求のために、国民の生命と安全、生活を犠牲にするなどということが許されるはずがありません。また、何の利益も生み出さない放射性廃棄物の管理を何万年、何十万年も後世の人たちにさせるなどと言う権利は何人にもありません。
私たちは、私たちの生活と安全を守るために、そして、子どもたちに“負の遺産”を残さず豊な未来を手渡すために、原発の即時廃止・自然エネルギーの推進を目ざし、一致団結して共に頑張りましょう。

以上

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集会アピール

 福島原発事故による放射能汚染の恐怖、ふるさとを追われて避難生活を送る住民の悔しさを我こととし、“原発なくせ”の声は全国に広がっています。
 福島原発事故の真相はまだ全く未解明です。原発の安全対策を先送りし、再稼働ありきの対応をすすめる政府、電力会社に、国民の怒りは増大しています。
 政府や関西電力の「原発なければ電力不足」の脅しも、この夏、原発の稼動なしでも電力は十分足りることが実証されました。
 原発は、いったん苛酷事故を起こせば制御できない大事故となります。
 使用済み核燃料は最終処理方法がありません。危険な放射性廃棄物を何万年、何十万年も、子どもや孫たちに管理させることは、絶対許されません。
 私たちは、次のことを要求します。

 1.関西電力の大飯原発3・4号機の再稼動容認を撤回し即時停止すること。また、現在停止中の原発はいっさい再稼動せず、廃炉にすること。

 2.脱原発・自然エネルギー推進を決断し、原発からの即時撤退と自然エネルギーへの政策転換を強力に推し進めること。

 府民のみなさん
 国民・府民の声は、「今すぐ原発ゼロの決断を」「自然エネルギーの推進を」です。
 その声をさらに大きくするために、毎週金曜日の関西電力本社や支社・営業所への抗議行動、地域での集会やご近所パレード、自然エネルギーの学習会や見学会など、様々な取り組みをすすめましょう。
 思想や信条の違いを乗り越え、全国の仲間と連帯し、脱原発・自然エネルギーへの転換をめざし、今こそ行動しましょう。
子どもたちに“負の遺産”を残さないために!

2012年10月7日

原発ゼロの会・大阪「発足1周年の集い」参加者一同

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