再エネ100%へ! エネルギー・シフトを市民の手で

遠州尋美

 2019年1月17日,阪神・淡路大震災のメモリアルデーに,私たちの未来へ繋がるビッグニュースが飛び込みました。日立が,英国で進めていた原発開発計画から撤退を決断したのです。これで,安倍政権が進めてきた原発輸出計画が完全に破綻しました。政府は失敗を認めようとはしませんが,世界の潮流は脱原発,再生可能エネルギー100%に向けたエネルギー・シフトにあることは,すでに疑う余地はなく,政府の時代錯誤は隠しようもありません。今年は,いっせい地方選挙と参議院選挙の年。時代錯誤の安倍政権にはさっさと退陣いただいて,私たち市民の手でエネルギー・シフトを大いに進める一年にしなければなりません。

 大事なことは,その道筋を学び,一人一人の血と肉にすることです。格好の教科書が「原発ゼロの会・大阪」が発行した『“自然エネルギー100%のおおさか”への提言』です。エネルギー・シフトの意義と守るべき4つの原則に始まって,具体的な自然エネルギー活用の手段と事例,そして市民・行政の協働とそれを支える行政の役割まで,私たちの取り組みに必要な知識がわかりやすくまとめられています。この提言書を力に,私たちの市民の力でエネルギー・シフトを実現させましょう。

(えんしゅうひろみ ECOまちネットワーク・よどがわ顧問/元大阪経済大学教授)
 

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