2015年6月16日
関西電力株式会社
会長 森 詳介 様
社長 八木 誠 様
原発をなくし、自然エネルギーを推進する
大阪連絡会(略称:原発ゼロの会・大阪)
署名15,759筆を重く受け止め、「CSR行動憲章」など
に基づき、早急に懇談の場を持つよう申し入れます。
貴職、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
私たちは原発ゼロの会・大阪は、作家の故藤本義一さんや落語家の桂吉弥さん、放射線防護学の専門家・安斎育郎さんなども呼びかけ人になっていただき、2011年10月15日に結成されました。現在、140の団体と1900人の個人が参加しています。
さて、私たち原発ゼロの会・大阪は昨年6月23日に署名4,899筆を提出し、本日また追加分として1万860筆を提出しました。これで御社に提出した署名の総数は15,759筆に上ります。まず第一に、署名に寄せられた15,759人の思いを重く受け止めて、真摯対応していただきたいと思います。
ところで、私たちは署名の提出とともに、署名の「要請事項」について御社の見解を聞くための懇談の場を申し入れて来ました。株主総会直前では失礼と考え、2カ月前の4月16日に申し入れ、以後何回か担当者と折衝してきましたが、今日に至るも実現していないどころか、いつ実現するか見通しも定かでない状況が続いています。
担当者の申される理由は、①懇談は、業務が忙しくて時間が取れない、②関電の見解はホームページを見てもらえれば分かる。電話でもお答えできる、③部屋はいつも使われていて、懇談の場所が取れない、などです。また、署名の受け取りについても、「受け取るだけだから郵送か宅急便でお願いしたい」「持ってこられても受け取る部屋は用意できない。ロビーで受け取る」などという態度です。
御社は昨年の株主総会の事業報告の中の「対処すべきで課題」で、お客さまや社会のみなさまのご期待にお応えするための取り組みとして、「社会のみなさまとのコミュニケーションの一層の充実」を掲げています。また、「関西電力グループCSR行動憲章」では、「透明性の高い開かれた事業活動」など6つの行動憲章に基づき「社会のみなさまから寄せられるご期待に誠実にお応えすることにより、社会の持続的発展に貢献し、みなさまからの信頼を確固たるものにしてまいりたい」と高らかにうたい、公約しています。社会に大きな影響力を持つ大企業の姿勢として、大変真摯な態度だと受け止めております。
しかし、署名の受け取りと懇談の場の申し入れに対する御社の態度は、これらの憲章、社会への公約とは全く逆で、まさに“言っていることと、やっていることが逆”と言わざるを得ません。こうしたことに対する自治体や行政、様々な団体が取られる一般的、常識的な対応からみても、まさに“異常”としか言いようのない態度です。
原子力発電所の是非については、お互いに見解を異にしているかと思いますが、それぞれの見解を述べ、直に聞き合うことはお互いにとって大事なことと考えています。ぜひ私たち原発ゼロの会・大阪との懇談を、早急に実現していただくよう改めて申し入れます。
以上
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