原発ゼロの会・大阪は9月24日、参議院議員会館内で、午前中に経済産業省・環境省、午後には原子力規制庁と懇談を行いました。これは現在取り組んでいる国会請願署名に寄せられた大阪府民の声を国の担当者に直接伝えようと計画されたもので、原発ゼロの会・大阪からは中村事務局長をはじめ5人、経産省から7人と環境省から1人、原子力規制庁から8人が出席しました。ゼロの会は、「福島第一原発の汚染水対策は一向に収束していない。東電任せにせず国を挙げて取り組むべきだ」「大飯・高浜原発で事故が起これば琵琶湖が汚染されて近畿は大変なことになる。そうならないためにも若狭湾の原発をなくすべきだ」「“世界一厳しい規制基準”と言うが、その根拠は何か」「そもそも処理方法のない放射性廃棄物問題をどう考えているのか」などを要望し、問い正しました。
これに対し国側出席者は、汚染水対策については現在の方針を説明し、また、放射性廃棄物の処理については「人間の生活に支障のない地層に隔離する。そういう方針で研究中」と答弁するだけで、何ら具体的展望を持っていないことを示しました。また、原発について「ゼロリスクはあり得ない。(規制基準を通ったからと言って)絶対に事故が起こらないとは言えない」と答弁し、“世界一厳しい規制基準”の例としては「アメリカでもフランスでも非常用電源を用意する場合、3日間程度としているが、日本は7日間を要するというようにしている」との例を挙げました。
ゼロの会・大阪は「福島原発の事故の真相も解明されていない。避難計画も計画だけ。火山の影響調査も不充分。そんな中での川内原発のOKはおかしい」「世界一厳しい規制基準などというが、中身は福島原発事故を受けて対策を継ぎ足しただけで、事故が起こらない保証はどこにもない」「(放射性廃棄物の処理問題が)こういう状態では、これ以上放射性廃棄物の量を増やさないことが大事。そのためにも全ての原発はストップ・廃炉に」「万に一つの事故は起こり得ると認めた以上、福井地裁判決を真摯に受け止め再稼働は止めるべきだ」などを要求しました。
この懇談では辰巳孝太郎参議院議員が冒頭にあいさつし、宮本岳志衆議院議員が午前、午後とも同席しました。また、この日は大阪と関係の深い衆参14人の国会議員にゼロの会の運動への協力と紹介議員の要請を行い、20,382筆の国会請願署名を提出しました。
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